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真央 ソチ フリー ノーミス 大粒の涙 [スポーツ]



真央ちゃんの「最高の演技」でよみがえりました。


フィギュアスケート女子フリーで、自己ベストを
大きく上回る142.71点をマークした。


トリプルアクセルを今季初めて成功させ、
フリー後には「最高の演技ができた」と言いました。


合計198.22点の6位ながら、充実感に満ちた表情です。


前日のショートプログラム(SP)ではまさかの16位だった。


失意の底から、「感謝」の気持ちを
胸に復活し、2度目の五輪を終えた。



あふれる涙で、見上げた白い天井はにじんだ。



浅田選手に感情、魂が戻った瞬間だった。



顔をくしゃくしゃにして左手で口元を覆う。


「やった!」と思ったのと同時に、
大粒の熱いものが両ほおをつたった。



メダルという結果を残せなかったので、
残されたのは自分の演技だけでした。



そこで最高の演技ができて良かった。


たくさんの人が支えてくれたので、恩返しができた。

 

感謝、そして歓喜の渦でした。



前日のSP後に届いたたくさんの
「笑顔をみせて」のメールたち。


どうしても応えたかったのだ。


心からのとびっきりのうれし泣きを。

 

前日SPで感情が消えてしまった。


集大成として臨んだ舞台で、3回転半で転倒すると、
全3つのジャンプすべてでミスをした。


16位という結果に金メダルが絶望的になると、
喜怒哀楽どれにも当てはまらない、
空虚な体と心がそこにあった。


「自分でも終わってみて、まだ何も分からないです」


五輪独特の緊張感にのまれ、自分に負けた。



ぼうぜん自失で絶望のふちにいた。

 

それは、この日の午前8時過ぎからの
練習でも同じだった。


「してないようなものだった」


簡単なジャンプでのミスを連発した。


抜け殻のような姿で、ソチのリンクであえいでいた。


感情は完全に消えていた。

 
そこから試合まで約10時間、自分との対話を続けた。


「バンクーバーから4年間やってきたことはなに? 
一から見直したことを出さないと」


「支えてくれた人に恩返ししたい」


己を叱咤した。


赤飯をほお張り、睡眠を取った。


佐藤コーチからは、試合前に発熱した選手が
最高の演技をした思い出を話された。



「何かあったら助けにいくから」


バンクーバー五輪後から師事した72歳の恩師の一言。


「何もそういうこと(発熱)のない自分が、
できないわけがない」と


勇気づけられた。

 

実は、「いける」と確信があったのは
直前の6分間練習だったそうです。


3回転半を決めた。


「最終的にはやるしかない。自分を信じて、
練習してきたことを信じて」


完全に吹っ切れた。


そして約50分後、リンクにラフマニノフ作曲
「ピアノ協奏曲第2番」が流れ始めた。


出番が来たのだ。

 
新衣装の濃い青色が、青い会場に映える。


「できる」そう念じ続けて26秒後。

大きく、力強く舞った。


重力から解放された体に感情が戻っていく。


確信があった。「やった」右足で氷をとらえて、
滑らかに回る。


失意のSPからたった22時間後、同じ銀盤の上で
今季13回目の挑戦で初めての成功した。


あとは、皆さんに「最高の演技」を届けるだけ。

 
11年12月に母匡子さんがこの世を去った。


悲しみの中で思い出した母の願いは
「いつも通りやること」だった。


その日からそれは娘の信条になったそうだ。


前日は、それができなかった。


この日、「天と地の差があった」という土壇場の滑りで、
その願いを果たすことができた。


それが最高の恩返しだった。

 

「ホッとして、それから4年間よかったと思えると思う。
どんどんその気持ちが強くなるんじゃないかな」。


そう柔らかにほほえんだ。


来月26日に日本で開幕する世界選手権
(さいたまスーパーアリーナ)には出場する予定。


「4年後の想像は、できません」


「いまはそのあとのことは考えていないです」


いまは、この日を戦い抜き、生き抜けたことへ、
感謝するだけです。



SPの試合後の、10時間の自分との対話が、
浅田選手をより一層、強くしてくれたようだ。



真央ちゃんファンの私ですが、この人生の中で、

「結果より、過程の方が大事なんだ」と

これ程、強く思ったことは、ないかもしれません?





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